「沙棘」は小粒でも美容に効果大

抗酸化成分が豊富な生命の果実

田代 眞一 著 2003.09.12 発行
ISBN 4-89295-617-1 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


世界各国で科学的研究がスタート

「沙棘」は小粒でも美容に効果大

中国では心臓病の治療薬に
沙棘の健康効果について、科学的な側面から最初に研究に取り組んだのは中国でした。
1950年代に、中国四川医学院が、沙棘の成分に関する研究を始めたのを皮切りに、1977年には、中国衛生部が「中国薬典」(中国の国家薬局方)に沙棘を正式に登録。1980年代以降は、まさに国家プロジェクトとして、中国政府の研究機関および医療機関で沙棘の機能性の解明が進められてきました。
そして1986年に、沙棘由来のフラボノイドが虚血性心疾患の治療薬として認可され、現在でも中国国内で広く使用されています。

2003年から国際学会も
こうした中国の研究成果を受けて、いま沙棘の研究は世界規模で進められています。
2003年からは「国際沙棘学会」が開催され、2005年に北京で開かれた第二回の同学会には、中国をはじめ、アメリカ、ドイツ、ロシア、モンゴル、インド、フィンランド、ナイジェリア、日本など世界21力国から80名以上の研究者が集まり、数々の研究データが報告されました。

日本でも「沙棘協会」設立
日本の沙棘研究が本格的にはじまったのは、ここ数年のことです。諸外国に比べて、かなり出遅れた感があります。
しかし、産学共同で地道な研究が繰り返された結果、最近になってさまざまな側面から続々と成果が報告されけじめました。
そして2006年には、まえがきで述べたように沙棘を販売している主要な企業か団結して「沙棘協会」を立ち上げ、良質の沙棘を市場に提供していく規範づくりに着手しています。




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