イチョウ葉エキス健康増進強化血管

高血圧、脳卒中、痴呆など、脳と血管の疾患に効く

藤澤 明生 著 1996.07.31 発行
ISBN 4-89295-366-0 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


高血圧の解消に顕著な効きめ

イチョウ葉エキス健康増進強化血管

血圧の上昇は血管の老化を促す
血液の流れは、収縮と弛緩を繰り返す心臓ポンプの働きによって保たれています。 左胸に手を当てたときに感じるドクンドクンという鼓動は、まさにそのポンプの活動音。心臓ポンプの働きがなんらかの理由で高まると、動脈を流れる血液の圧力が上昇します。この圧力が一定以上に上昇した状態が、高血圧です。
世界保健機構の基準では、最高血圧が一六〇oHg以上、あるいは最低血圧が九五oHg以上の状態を高血圧としています。
高血圧の恐ろしいところは、徐々に血管をむしばんでいく点です。血管が障害されて血流がとどこおると、さまざまな病気の原因になることは前述しました。高血圧の人は、正常血圧の人にくらべて数倍も死亡率が高いといわれるのもそのためです。

一ヵ月で平均二〇〜三〇oHgの降下
私の治療経験では、イチョウ葉エキスは高血圧の患者さんに最も顕著な効果を発揮しています。
血圧降下剤と併用でイチョウ葉エキスを飲んでもらうと、一ヵ月くらいで最高血圧が平均二〇〜三〇oHg下がってきます。途中で血圧降下剤を中止する例も少なくありません。特に、軽度の高血圧はほとんど正常値に回復しています。
例えば七〇才の男性で、長い間、血圧降下剤を飲み続けているにもかかわらず、最高血圧値が一六〇oHgから下がらない人がいました。そこで血圧降下剤と一緒にイチョウ葉エキスを飲んでもらったところ、すぐに一三〇oHgまで下がりました。三ヵ月後には、血圧降下剤の投与を中止してイチョウ葉エキスだけにしましたが、その後も血圧値は一三〇oHg前後で安定しています。

重症者でも薬剤を半減できる
重度の高血圧の場合は、血圧値の安定にイチョウ葉エキスが役立ちます。
重度の人は、昨日は一八〇oHgで今日は二〇〇oHgといった具合に、血圧値の変動が非常に激しく、それが体に大きな負担をかけます。ところがイチョウ葉エキスを飲んでもらうと、一六〇〜一七〇oHgのちょっと高めの値で安定してきます。そこに血圧降下剤を足すと、うまく下がっていく例が多いのです。
重度の場合は、血圧降下剤を中止するまでに改善するのは難しいようですが、イチョウ葉エキスを飲むことで、薬剤の投与量を従来の半分に減らすといったことは可能です。




その他の各種薬用植物関連書籍