イチョウ葉エキス健康増進強化血管

高血圧、脳卒中、痴呆など、脳と血管の疾患に効く

藤澤 明生 著 1996.07.31 発行
ISBN 4-89295-366-0 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


ヨーロッパでは医薬品として認可

イチョウ葉エキス健康増進強化血管

血管障害の「特効薬」
科学的な側面から、イチョウ葉の効用が明らかにされたのは三〇年ほど前のことです。ドイツの製薬メーカーが、イチョウの葉の中に、脳機能や血流障害の改善に有効な成分を発見したのです。
これによって一九六六年には、ドイツでイチョウ葉のエキスが医薬品として認可され、老人性痴呆症や脳卒中、糖尿病、血管障害の治療薬として、医療現場はもとより一般の薬局でも市販されるようになりました。
ドイツに次いで医薬品の認可がおりたフランスでは、現在、イチョウ葉エキスは年間二〇〇億円以上の売り上げを誇る人気商品となっています。

イチョウ葉エキスの基本的な薬効
ヨーロッパでこれまでに明らかにされているイチョウ葉エキスの基本的な薬効は、次のとおりです。
@頭の疲れ、ストレス、老人ボケの改善
A体が軽くなり全身が快調になる
B血圧の正常化
C糖尿病の諸症状の改善
D心臓機能の正常化(不整脈の解消)
E肝機能の回復(悪酔い防止)
F胃の働きがよくなる
Gくしゃみ、鼻水、セキの解消
H手足や腰のしびれ・痛みの解消
I冷え症、肩こり、目の疲れ、頻尿の解消
Jムチ打ち症の後遺症に
K肌のつやがよくなる

日本で医薬品にならない理由
ヨーロッパで治療効果が高く評価されているイチョウ葉エキスは、日本でも、栄養補助食品の形で市販されています。
なぜ日本では医薬品にならないのかというと、これはヨーロッパと日本の医薬品認可の規定の違いによります。
ヨーロッパでは、実際に効果があって、なおかつ副作用のないことが証明されれば医薬品としての許可がおります。一方、日本では、イチョウ葉エキスの含有成分の作用を個々に解明し、さらに特定の症状に対する効果を一つ一つ治験で証明できないと薬としては認められません。
先の@〜Kの薬効を、すべて個々に証明するとなると、気の遠くなる歳月が必要です。安全性重視の面ではやむを得ない規定ですが、イチョウ葉エキスの効果は、高齢化社会を迎えた今の時期にこそ必要なものです。
そこで日本では、とりあえず栄養補助食品の形で市販されているわけです。




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