ダイエットをしてはダメな場合
次のような場合には、ダイエットやHCAの摂取は控えなければなりません。
・妊娠中または授乳中の女性 妊娠中の女性の無理なダイエットは、栄養欠乏によって体に悪影響をおよぼす危険があります。また、授乳中の女性は、母乳が減ったり止まったりするようになりかねません。
・成長期の子供(とくに小さな子供)
妊娠中の女性同様、栄養欠乏による被害を受けるおそれがあります。しかし、肥満児によるHCAの摂取は、何ら問題はありません。
・適正体重以下の人
適正体重またはそれ以下の人が、美容目的などでやせようとすることは、医学的にみて好ましいことではありません。ときに重大な結果を招く場合があることを忘れてはなりません。
医師の指示に従うっb
次のような場合には、ダイエットやHCAの摂取は、医師の指示に従って行なわなければなりません。
・肝臓、腎臓、心臓等の機能に重大な異常がある
すでに述べたように、HCAを摂取するとケトン体が生成されます。また、いかなるダイエット法であれ、体内の脂肪を燃焼させるときには、必ずケトン体が生成されます。通常、ケトン体は決して怖い物質ではありません。むしろダイエットのためには、ある程度のケトン体の生成はきわめて好ましいことです。
しかし、糖質に比べ完全燃焼させるのに時間がかがるため、肝臓や全身の細胞の処理能力を超えるケトン体が生成されると、尿中に排泄されます。
さらに腎臓の排泄能力を超えると、血液中に蓄積されます。この状態はケトン症と呼ばれ、体に大きな負担がかかります。
肝臓、腎臓、心臓等の機能に重大な異常がある人は、そうでない人に比ベケトン体が健康上問題になる危険性が大きいので、ダイエットやHCAの摂取は、医師の指示に従って行なってください。