東南アジアの秘薬トンカットアリ

精力増強・疲労回復・更年期障害を改善する中高年の強い味方

竹谷 孝一 著 2005.10.17 発行
ISBN 4-89295-607-4 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


男女の更年期障害を緩和

東南アジアの秘薬トンカットアリ

男性にもある更年期障害
従来、更年期障害といえば女性特有のものと考えられていましたが、現在では男性にも更年期障害のあることが判明しています。
その症状としては、次のようなものが挙げられます。

*無気力
*集中力の低下
*不安感
*イライラ
*不眠
*頭がもやもやする
*汗をかきやすい
*ほてり
*性欲の低下
*ED

男性更年期障害の原因
以上の症状の中に、性欲の低下やEDがあることからおわかりのように、男性の更年期障害の原因となっているのは、実は加齢、つまり老化による、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量の低下です。
テストステロン量の低下は、このように、性的な衰え以外にもさまざまな症状を引き起こします。
このテストステロン量の低下には、加齢に加え、ストレスやアルコールの摂取量などもまた大きく関係しています。
脳下垂体から放出されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)というホルモンの一種が睾丸内の精巣の細胞を刺激することにより、テストステロンの分泌が促進されます。
しかし、加齢などにより、この機能が正常に働かなくなるためにテストステロンの量が低下し、その結果、先のようないろいろな症状が現れてくるようになるのです。
男性更年期障害には、また副腎皮質ホルモンや成長ホルモンも関係していると考えられています。

ゴナドトロピンの放出を促進
したがって、これらの症状の緩和にはテストステロン量の増加が必要となりますが、トンカットアリには、脳の視床下部を刺激してゴナドトロピンの放出を促進し、テストステロン量を増加させる働きのあることが確認されています。
さらに、糖質コルチコイドの合成から始まる「エネルギー産生」作用においても、テストステロン量を増加させるように働くので、トンカットアリの摂取は、男性更年期障害対策として大いに有効といえるでしょう。

女性の更年期障害にも効果的
男性の場合と同様に、女性の更年期障害においてもさまざまな症状が現れてきますが、一般に男性よりも女性のほうが重い症状を呈することが多いようです。
これは、男女の体のしくみの違いにより、女性のほうが体調の変化が大きいためと考えられます。
女性の更年期障害の原因となっているのは、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量の低下です。エストロゲンの量は、更年期に急激に低下し始めます。
このエストロゲンの量の急激な低下を緩和する働きが、トンカットアリにはあります。脳の視床下部を刺激して性腺ホルモンの放出を促進し、その結果、分泌量が増えたFSH(卵胞刺激ホルモン)がエストロゲンの分泌を促進します。
トンカットアリの摂取は、このように女性の更年期障害対策としても大変有効といえます。




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