あっと驚く羅漢果の力

抗炎症・ストレス、老化防止、ダイエットにイイ働き

森 昭胤 著 1996.05.24 発行
ISBN 4-89295-363-6 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


文献に紹介された羅漢果のパワー

あっと驚く羅漢果の力

中国最高の薬学辞典にも登場
羅漢果がどう身体によいのか、どんな症状の改善に役立つのかについては、実験データをふまえて次章でくわしく述べます。
とりあえずここでは、原産地・中国の権威ある文献に登場する羅漢果について紹介してみましょう。
まず、現代中国最高の薬学辞典とされる『中薬大辞典 広西中薬志』には、羅漢果は次のように紹介されています。
「味はすっきりと甘く、芳香がある。渇 きを止め、唾液を生ずる。気を鎮め肺を潤し、血を清め、咳を止め、啖を除き、熱を冷まし、熱気を除去する。血圧を下げ、宿便を治し、健胃整腸などの効果がある。臨床的には、急性・慢性の気管支炎、扁桃腺炎、胃炎、及び百日咳などに常用されている」
中医学独特の用語が出てきて意味がわかりにくいかもしれませんが、呼吸器系疾患の改善に主に用いられているということがわかります。
また、さまざまな薬用植物について書かれた『Siraitia groseenorii』(C・ジェフリー著)という本には、次のように紹介されています。
「羅漢果は清涼感があって甘く、無毒、肺病の熱、咳、腸の不調、高熱によく効く。消化を助け、解熱、去啖の作用がある。また、肝臓・スイ臓に好影響を与え、血圧を正常に戻し、糖尿病にも効果がある」
おおむね、『中薬大辞典』と同じ内容です。羅漢果は、呼吸器系疾患を改善するほか、消化器・循環器系疾患にも用いられているのです。




その他の各種薬用植物関連書籍