老化を抑制する
北京師範大学で行われた動物実験では、マウスに羅布麻葉のエキス剤を与えると、肝臓と心臓のスーパーオキサイドディスムターゼ（ＳＯＤ）の活性が高まることがわかりました。
また、同時に、マウスの気管の脂質過酸化物の水準が下降し、グルタチオンパーオキシダーゼ（ＧＳＨ―ＰＸ）の活性が高まることも判明しました。
ＳＯＤやＧＳＨ―ＰＸといった酵素には、老化の原因となる活性酸素（酸素の不安定な状態のもの）を分解して効力を失わせる作用があります。
そして、その結果、活性酸素と脂質との反応によって作り出され、活性酸素と同じような働きをする脂質過酸化物の増加が抑制されるようになります。
したがって、ＳＯＤやＧＳＨ―ＰＸの活性を高める羅布麻葉には、老化を防止し、それを遅らせる作用があることがわかります。
寿命を延ばす働きがある
蘇州医学院での動物実験では、一〇パーセントの羅布麻葉のエキス剤に浸した桑の葉を蚕に与えると、その寿命が三・八八〜五・一パーセントのび、マウスに与えると、平均生存期間が二四・二パーセントのびるという結果が出ています。
このような延命の効果が現れたのは、前に述べたように、羅布麻葉には老化を防止し、それを遅らせる作用があるためであると考えられます。
一方、人間の場合はこのような実験はできませんので、寿命の延びをはっきりとした数値で表わすことは不可能です。しかし、羅布麻葉に老化防止の効果があることを考えれば、毎日飲みつづけることで若さと健康を保てるといっていいでしょう。