南米の伝統的薬草エルカンプーレ

メタボリックシンドロームを一掃

小川 博 著 2006.05.17 発行
ISBN 4-89295-612-0 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


エルカンプーレはここまで効く

南米の伝統的薬草エルカンプーレ

臨床試験で大きな成果が
では実際に、エルカンプーレの効果はどれほどのものなのか。
メタボリックシンドロームが心配される世代の人たちを対象に、私たちの研究グループが臨床試験を行いましたので、その成果を以下に紹介しましょう。
試験の対象者は40〜50歳代の男女12名。このなかには、健康診断で、メタボリックシンドロームの4つの因子のうち、いずれかの項目で異常値を指摘された人が含まれていました。
これらの人たちに、エルカンプーレを毎日12週間にわたってとってもらい、摂取前と摂取後の症状の変化を比較しました。
その結果、次のような成果がみられました。
血圧=境界域に近い数値を示していた5名のうち、3名の最高血圧または最低血圧、あるいは両方が低下しました。
中性脂肪=当初130r/dl以上あった3名のうち、2名が低下しました。
総コレステロール=当初200r/dl以上あった8名のうち、6名が低下しました(図)。
血糖=当初110r/dl以上あった3名のうち、1名に低下が見られました。
内臓脂肪=CTで検査した3名のうち、1名の内臓脂肪の面積が18・4%も減少(次ページ下段写真)。もう1名は、内臓脂肪の面積が12・2%減少したのに加え、皮下脂肪の面積も16・8%減少しました。

食事療法に最適の食材
以上の臨床試験の結果をみるかぎり、エルカンプーレは、メタボリックシンドロームの食事療法に最適の食材といえそうです。
現在も、対象者の数を増やして臨床試験を続けています。その後の経過は、また別の機会にご紹介したいと思います。
では、メタボリックシンドロームの個々の症状に対するエルカンプーレの効果について詳しくみていきましょう。


※図省略






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