よく効く“薬草”アロエ

免疫力アップ、老化予防にキダチとベラ

八木 晟 著 1997.07.20 発行
ISBN 4-89295-377-6 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


服用は自分に合う量を見つけて

よく効く“薬草”アロエ

生葉を食べる場合
アロエを服用する場合は、体質や症状の程度によって個人差がありますから、自分に合った量を見つけてください。
生葉はきれいに洗い、とげを除いてそのまま食べるか、皮をむいてゼリー部だけを食べます。一回に食べる量は、大人で幅三センチくらいのものをキダチアロエなら長さ一〜二センチ、アロエベラなら長さ二〜三センチで、一日に二〜三回くらい。アロエの生産が盛んな伊豆諸島の旅館では、アロエの土佐漬けが出たりします。アロエのゼリー質がつるりとひんやりしておいしい料理です。

おろし汁、しぼり汁を飲む場合
アロエの汁はそのまま飲むか、少し水で薄めて飲みます。布でしぼって汁だけを飲んでもよいでしょう。大人なら一日に大さじ二杯くらい、二〜三回に分けて飲みます。

煎じ汁を飲む場合
煎じ汁は作用がおだやかなので、子供にもよい方法です。アロエの葉をきれいに洗い、五ミリくらいの厚さに刻み、なべで同量の水を加えて半分の量になるまで煮詰めます。最後に冷やして布でこします。大人で一日二〜三回、一回に大さじ一杯くらいを飲みます。

健康食品も手軽で便利
庭先やベランダで鉢植えのアロエをよく見かけますが、それだけアロエは定着した民間薬といえます。種苗屋などでアロエを購入するときは、葉肉が厚くて張り≠ェあり、がっちり太い茎、幅が広くてトゲが固いものをポイントにボリューム感にあふれたものを選びましょう。見るからにしなびてそうなものは、それだけゼリー部分が少ないものです。
現在ではハウス栽培もふくめて通年出回っているアロエですが、旬は五月前後です。
栽培していない人は生葉を購入することになりますが、なかなか手軽には入手できないものです。生葉での利用がむずかしい場合は、各種の健康食品のかたちで利用するのがいいでしょう。




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