リウマチ・ダイエットにグッグル

鎮痛作用とコレステロール低下作用でグッドな効きめ

幡井 勉 著 1997.03.14 発行
ISBN 4-89295-374-1 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


なぜリウマチが起こるのか

リウマチ・ダイエットにグッグル

「アーマ」が炎症を引き起こす
リウマチは現代の難病です。このリウマチに対して、グッグルはよく効くのです。なぜグッグルにリウマチへの効果があるのかを説明しましょう。
アーユルヴェーダでは、リウマチはアーマ(未消化物)と、ヴァータ(風の要素=20頁参照)の障害によって引き起こされるとされています。アーユルヴェーダではリウマチのことを「アーマ・ヴァータ」といいます。
つまりリウマチは、消化および代謝の障害が原因で、アーマという未消化物質が体内で産生され、関節に入って炎症を引き起こすというのです。ここで「アーマ」について説明しておきましょう。

循環を阻害するアーマ
アーユルヴェーダでは、発病の大きな原因の一つとして、アーマと呼ぶ物質を挙げています。その概念は難しいものです。まずアグニと呼ばれる消化の火(消化力)の勢いが衰えるために、未消化の物質が出来ますが、これをアーマといいます。アグニは現代流にいえば消化と代謝に関わる酵素とかホルモンに当たると考えられています。このアグニが弱ったり、不足するとアーマができ、体に張りめぐらされている血管、リンパ管などを閉塞させ、血液やリンパ液の正常な循環を阻害させ、その結果「ヴァータ、ピッタ、カパ」のバランスを崩し、疾病の原因となると考えられているのです。

対症療法でしかない現代医学
三つの要素のバランスを保ち、病気の芽を摘むというのがアーユルヴェーダ医学の基本的な考え方です。
リウマチについて言いますと、不適当な食物の摂取、暴飲暴食、運動不足、ストレスなどがアーマ(未消化物)をつくり、このアーマがヴァータ(風の要素)を悪化させます。そして、この二つが一緒になって関節と心臓に移動し、小児期には心臓を侵すリウマチ熱になり、成人期にはあちこちの関節を攻撃し、関節リウマチを引き起こすことになります。
関節リウマチに対して、現代医学には対症療法しかありません。疼痛を和らげるために副腎皮質ホルモンと鎮痛剤しかないのです。しかし鎮痛剤には解熱作用もあるため、からだを冷やすことになります。また、潰瘍のような副作用が引き起こされることもあります。
また、食事に関する指導は行われません。これでは根本療治はできません。


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