リウマチ・ダイエットにグッグル

鎮痛作用とコレステロール低下作用でグッドな効きめ

幡井 勉 著 1997.03.14 発行
ISBN 4-89295-374-1 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


動脈硬化とコレステロール

リウマチ・ダイエットにグッグル

日本人の死因の第一位は動脈硬化!?
肥満が気になるのは、もちろん太りすぎが見た目にもみっともないとの理由も大きいのですが、それよりもっと恐ろしい動脈硬化につながるという心配からです。
日本人の死因の第一位は、がんです。第二位が心疾患、第三位が脳血管疾患と続きますが、心疾患と脳血管疾患をもたらす主な原因は動脈硬化です。
心疾患と脳血管疾患を合わせると、がんより多いのですから、日本人の死因の第一位は動脈硬化と言ったほうがいいかもしれません。
動脈硬化とは、読んで字のごとく動脈が硬くなってしまう状態です。血管(動脈)の壁が厚くなったり、弾力を失って硬くなり、血管の内径が細くなってしまう症状です。硬化した動脈は血液の流れを悪くし、さまざまな病気を引き起こします。
脳の動脈に硬化が起これば脳梗塞を引き起こし、心筋(心臓の筋肉)を栄養している冠状動脈に起これば心筋梗塞を誘発します。また、心不全とは心臓の働きが極度に衰弱する病気ですが、これなども結局は動脈硬化が間接的原因になっている場合も多いのです。

動脈硬化の原因となるコレステロール
このように動脈硬化はさまざまな病気の誘因になるのです。
それでは、この動脈硬化をもたらすもっとも重大な危険因子は何でしょうか。それは血液中のコレステロールです。コレステロール値が高い(高コレステロール血症という)ことと、血管壁の硬化との関連は動物実験でも明らかにされています。
血液中のコレステロール値が高くなると、心筋梗塞などの動脈硬化系疾患の原因になると言いましたが、だからといってコレステロールがなにがなんでも悪いのではありません。

細胞膜の材料に不可欠
コレステロールは脳や神経、筋肉などに存在し、生体に欠かせない脂肪の一種です。コレステロールは水に溶けないので、ある種のたんぱく質と結びついて(これをリポ蛋白という)、血液の中を流れるようになり、いろいろな臓器に運ばれていき、人間の体を構成している無数の細胞の膜をつくるための材料になります。また男性・女性ホルモンをつくったりし、大変重要な働きをしているのです。ですから、コレステロール自体が悪いのではなく、ある一定量は絶対に必要なものであり、それが異常値になることが悪いのです。


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