宿便は病気を招く原因
女性の３人に１人は便秘症といわれる昨今、たかだ便秘１とバカにしてはいけません。便秘は万病の元。
とくに排便後も腸のひだに残る“宿便”は、放っておくと大変なことになります。
本来なら排泄されるべき有害物質が、再び体内に吸収されて血液にまじり、全身に運ばれることになるからです。
その結果、頭痛や肩こ゛り、肌荒れなどの症状が現れ、さらには高血圧、脳卒中、肝臓病、大腸ガンといった恐ろしい病気を引き起こす要因にもなります。
ドクダミの緩下作用
ドクダミの葉と茎に含まれるクエルチトリン、花穂と果穂に含まれるイソクエルチトリンにぱ、便の排出を促進する緩下作用があり、便秘の解消に最適です。
宿便もスッキリ解消してくれ、また、腸内の有害細菌や有害物質にもその効力を発揮して、腸を健康な状態に保ちます。
ドクダミの愛用者からは、かなり重度の便秘も解消されたという報告がたくさん寄せられています。
下痢にも効果あり
クエルチトリン、イノクエルチトリンには整腸作用もあり、食中毒による下痢にも有効です。
ただし、便秘と下痢の場合には、ドクダミの利用法が異なりますので要注意。
ドクダミを薄く煎じて服用すると便秘に効果があり、反対に濃く煎じて服用すると下痢止めの作用が発揮されます。（詳しい煎じ方法は41ページ参照）。
胃腸のトラブルを治す
胃の粘膜の炎症にも、ドクダミの成分が役に立ちます。
ドクダミの葉には、緑色植物に特有の葉緑素（クロロフィル）が豊富に含まれており、これが細胞の修復や再生に効果を発揮するのです。
そしてさらに、ドクダミの利尿作用で体内の余分な水分を排出し、有効成分夕ンニンの働きで不要な脂肪が除去されるため、減量効果も大いに期待できます。
また、ドクダミで胆石がスムーズに排出されたという症例報告もありますが、これについてはまだ研究中の段階で確実な効能は不明です。