現代病にドクダミの奇跡

成人病・皮膚病に効く

佐丸 義夫 著 1992.09.21 発行
ISBN 4-89295-006-8 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


皮膚病にはドクダミが効く

現代病にドクダミの奇跡

体内の毒素を排除
ドクダミが皮膚病に有効であることはすでにご存じの方も多いのではないでしょうか。
昔から代表的な民間療法のひとつとして、皮膚にトラブルが生じたときには、ドクダミの葉をあてがう療法が行なわれてきました。
ドクダミの生葉には葉緑素がたっぷり含まれており、その効力が皮膚組織の再生を促し、炎症を抑えてくれるのです。
また、ドクダミの抗菌・解毒・利尿・緩下作用が体内の毒素の排出に役立ちます。

アトピー性皮膚炎を撃退
近ごろ、アトピー性皮膚炎に悩まされる子供たちが増えています。
発症の原因としては、@遺伝的要素、Aダユ、ホコリ、ペットの毛といったハウスダスト、B食物アレルギーなどが挙げられていますが、いまだ明らかではないため、治療法も確立していないのが現状です。
こんなときは、ドクダミ風呂に入浴することをおすすめします。水分や脂分が乏しくなっている皮膚患部に、ドクダミの有効成分がしみわたり炎症を鎮めてくれます。
ドクダミ風呂とともに、ドクダミの生葉の汁を患部に塗布すれば、いっそう効果が得られます。さらに生葉の汁の飲用を続けることによって身体の内と外からの改善作用が期待できます。

イボやヘルペスにも有効
アトピー性皮膚炎と同じように、ウイルス性の帯状疱疹(ヘルペス)を発症する人も増えているようです。
ドクダミには、皮膚の水分量を調節する働きがあり、それがヘルペス患部の水分を吸収し、水疱の解消に役立つという研究報告があります。イボに対しても、同じ効果が望めます。

水虫の治療は気長に続ける
水虫は、白癬菌というカビが皮膚の角質に寄生して起こる真菌症の一種です。
湿性と乾性がありますが、いずれもドクダミの生葉の汁を患部に塗布すると効果的。デカノイルアセトアルデヒドの抗真菌作用が働いて白癬菌を退治します。
水虫は不潔な部分、あるいは汗をかきやすい部分に発症しやすいため、ドクダミで症状が治まったあとも、清潔に保つことが肝要です。
長期間にわたってドクダミの汁を塗り続ければ、再発防止にも役立ちます。

タムシはかかずにドクダミ汁を塗る
タムシもやはり白癬菌が皮膚に寄生して発症します。
内股や尻に発生するインキンタムシはかゆみが強いため、かきむしって患部が広がり化膿してしまうケースが多くみられます。
ゼニタムシは子供に多く見られる皮膚病で、最初は小さな赤斑だったものが、やがて大きな赤い丸状に広がります。
これらもドクダミの生葉の汁で治癒しますが、水虫同様、症状が軽くなっても根気強く長期間にわたって塗り続けるのが完治のポイントです。
子供の頭によくできるシラクモや、ほかに虫剌され、やけどなどにもドクダミが効きます。


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