アマゾンの薬用樹木キャッツクロー

アルカロイドが免疫力を増強させ、ガン・痛みに効く

梶本 修身 著 1997.08.13 発行
ISBN 4-89295-378-4 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


キャッツクローの抗ガン作用

アマゾンの薬用樹木キャッツクロー

ガン細胞を食い尽くす
現在、ガンは日本人の病死のトップになりました。ガンによる死亡者は年間二三万人を超えています。盛岡市、水戸市、高崎市などが人口約二三万人ですから、日本の中規模の都市が一年に一つずつ、ガンで消滅している計算になります。まさに、ガン対策は国民的な課題です。
この点、前項で述べましたように、キャッツクローに抗ガン作用があることは大変な朗報です。キャッツクローの抗ガン効果は、アルカロイドが免疫系を刺激し、体内の免疫担当組織であるマクロファージの貪食作用を促し、ガン細胞などを増殖させないという働きに由来するものです。

ガンが完治した実話
第1章で、オスカー・シューラー・エッグ氏の、ガンとリウマチに対するキャッツクローの使用経験が報告されたと書きましたが、そのことについて述べてみます。
オスカー氏の父、ルイス・シューラー(一八九五〜一九八一)は、一九六九年、ペルーの医者から肺ガンの末期症状にあると診断されました。当時、彼は慢性リウマチと極度の閉尿症をわずらっており、彼の主治医から、コバルト60照射を五〇回と手術が必要だといわれました。彼はそのとき、七六歳の高齢であったため、手術は受けず、コバルトの放射線治療のみをしてもらうことにしました。
しかし、二四回目も受けたとき、効果がみられないので、これ以上苦しみ続けるのは耐えられないと治療を放棄しました。
父の姿を見るにしのびなかった彼の息子のオスカー氏は、最後の手段として、昔から先住民の間で妙薬として飲まれていたキャッツクローを飲ませ続けました。
そして一ヵ月後、心身共に回復が見られ、イスに腰かけ、口をきくようになり、物も食べられるようになりました。なんと二ヵ月目には家中歩き回るようになり、もとの元気な生活に戻りました。リウマチもよくなったのです。それから十二年間オスカー氏は、キャッツクローのお茶を飲み続け、八八歳の寿命を全うしました。この事実が世に知れわたるようになり、多くのガン患者が、キャッツクローを飲むようになりました。

ガンの治癒例の実際
こうしたことも一つのきっかけとなって、ヨーロッパでキャッツクローの研究が始まり、オーストリア、ドイツなどの科学者たちが研究にいそしみ、ついに有効成分が解明されるまでに至ったわけです。
ドイツのルドウィック・マキシミリアン大学のバーバラ・クレウッツカンプ医学博士の論文(一九八四年発表)の中には、ガンの治癒例が紹介されています。
『睾丸ガン』……男性34歳。化学療法期間にキャッツクローを投与。完全に回復。
『白血病』……男性14歳。キャッツクローが投与され三週間後、血液値が改善。
『脳腫瘍』……男性10歳。手術が行なわれたが改善されなかった。キャッツクローが投与され、約五週間後、回復。学校にも通い始め、以前の頭痛は起こらなくなった。
『乳ガン』……女性53歳。手術後、キャッツクローを投与。六ヵ月後、血液検査、肝臓値共に正常となった。




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