アーユルヴェーダの伝統薬草バコパで心の病に克つ

不眠症・不安障害を癒やし、脳を活性化するハーブの力

矢澤 一良 著 2003.12.28 発行
ISBN 4-89295-441-1 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


記憶力、学習能力が高まった!

アーユルヴェーダの伝統薬草バコパで心の病に克つ

学習時間は半減、記憶力は200%増
バコパが記憶力や学習能力を高めることを証明した動物実験を紹介します。
実験では、ネズミを2つの群に分けて、一方にだけバコパの抽出物を1日40r/sずつ投与し、もう一方の群はバコパを与えずに対照群としました。
そして迷路を使って実験したところ、対照群にくらべて、バコパを3日間与えた群のネズミは、新しいことを学習するのに必要な時間が50%に短縮。しかも、一定期間後に同じ課題に直面したときに適応するまでの時間(記憶力)は200%も改善されていたといいます。
また、バコパから抽出した主成分のバコサイドでも同様の効果がみられています。学習課題を与える1時間半前にバコサイド(AとB)を投与したところ、学習時間が短縮され、その効果はかなり長期にわたって保たれたというのです。
さらに別の実験では、バコサイドの投与量が多いほど学習時間が短くなることが報告されています。

人を対象にした研究でも立証
バコパの記憶・学習能力を高める効果は、人を対象にした試験でも立証されています。
試験の対象者は不安障害の患者さん35名。患者さんをA群とB群に分け、A群には2週間、B群には4週間にわたってバコパの抽出物をとってもらい、バコパを摂取する前と後で記憶テスト(ジョシイの数字記憶テスト)を実施。短期記憶力の変化を調べています。
結果は、図のとおりです。A群では0・46ポイント、B群では0・43ポイント、それぞれ記憶テストの点数が大幅にアップしたのです。
また、一般に不眠状態では識別学習能力が低下しますが、バコパの摂取はこの改善にも役立つことが報告されています。


※図省略

その他の各種薬用植物関連書籍