一家に1鉢 アロエはわが家の救急箱

小さなケガから大きな症状まで効く

木下 繁太朗 監修 1992.10.27 発行
ISBN 4-89295-013-0 C2177   文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)


カゼを治し、むくみをとる

一家に1鉢 アロエはわが家の救急箱

ホットアロエ酒で体を暖める
かぜをひいたら暖かくして休むことが大切です。昔から「体を暖めるには卵酒がいい」といわれていますが、ホットアロエ酒も効果があります。
お酒がだめな人やお子さんには、アロエとレモンのホットジュースがいいでしょう(作り方は第4章参照)。
かぜで鼻がつまったときは、アロエ汁を鼻にたらすか、脱脂綿につけて、鼻に差し込むとよくなります。
汁を鼻にたらすだけでなく、アロエを飮んだり食べたりすれば、体の内側からも作用し、ますます効果があります。ただし、アレルギー性鼻炎などでくしゃみ、鼻水のつよいときにはむいていませんので気をつけて下さい。
中耳炎のときも、鼻と同じ要領で、アロエ汁を脱脂綿につけて差し込むと効果があります。その場合は内耳を傷つけないように注意が必要です。

ぜんそくの体質を改善する
ぜんそくは一種のアレルギー。原因もダニ、ホコリ、花粉、ストレス……などの要因が絡み合っています。
治療には、一時的に発作を鎮める方法と、ぜんそく体質を改善する方法の二通りがあります。アロエは後者の体質改善に、より役立ちます。
アロエを毎日摂取することで、アロイン、アロエ・エモジンなどの諸成分が浸透し、気管支の粘膜を丈夫にします。つまり、ぜんそくになりにくい体質に変えていくのです。
急な発作には、アロエの液汁をのどに浸透するようにゆっくり飲むと、一時的に発作が止まります。


アロエでむくみをとる
扁桃腺炎は細菌の感冒が原因で起こりますが、熱がでるだけでなく、時には腎炎も引き起こします。この腎炎の症状の一つがむくみです。
次の方法で、そのむくみがとれます。

○アロエの皮をむき、ゼリー状の部分を足の裏に貼り、ばんそうこうで止める。
Oアロエをすりおろし、小麦粉を混ぜて練り、土踏まずの部分に湿布する。
○アロエ軟膏を足の裏によくすりこむ。


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